静止画・動画撮影
UAVに搭載したカメラで空中から静止画・動画撮影を行います。山岳地や急傾斜地など、地表でのアクセスが困難な現場の迅速な状況把握に有効です。
レーザー測量
レーザーを用いた地形測量
UAVレーザー計測システムを用いて3次元地形データを取得します。空中からの測量を行うため、山岳地や急傾斜地など、地表でのアクセスが困難な現場にも適応しています。UAVレーザーは従来の地上レーザー測量に比べ、広範囲のデータを短時間で取得でき、効率的な作業が可能です。
3次元地形データの解析
レーザー測量では詳細な3次元地形データが得られるため、地形図の作成、地形断面図の作成、距離計算、面積計算、体積計算などの解析が可能です。目的に応じて地質状況やその他の調査結果と合わせた総合的な解析を行うことで、調査をサポートするデータを提供します。
業務実施例(UAVレーザー)
フィルタリングにより植生の影響が除去できるため、植生下の地形も取得可能です。森林のような植生が発達している現場においても、既往の地形図よりも詳細な地形図を作成することができます。
使用機材および性能
使用するレーザー測量システムとその性能は以下のとおりです。
システム種別 | 型式 | 主な性能 |
---|---|---|
レーザ測距装置(GNSS/IMU) | YellowScan社製 Yellow Scan Surveyor | 正確度5 cm、測定数30万shot/秒 |
UAV(ドローン) | DJI社製 Matrice 600 Pro | 最大伝送距離3.5 km |
解析ソフトウェア | Terrasolid社製 TerraScan | 点群3次元表示、フィルタリング処理機能 |
活用例
レーザー測量は様々な場面でご活用いただけます。
ライブ配信
現場確認代行サービス
プロポーザルの技術提案書の評価点向上のヒントは「現場」のあちこちに散らばっています。しかし現実には「事前に現場を確認したいが、忙しくて現場に行くことができない」、「現場の情報を迅速かつ複数人で共有したいが、出張の負担軽減・コスト縮減をはかりたい」という悩みもあります。この悩みを、ドローンによるライブ配信が解決します。
ROV(水中ドローン)は河川、湖、海、ダム、水路など、様々な水中の調査に用いることができます。水中カメラを搭載し、動画・静止画の映像撮影や、外部モニターでのリアルタイム観察が可能です。これまで潜水士が行っていた目視観察に比べて『コスト削減』、『安全性向上』、『ゆとり工程』を実現します。
ROV(水中ドローン)の適用事例として農業用水路の点検を1分で紹介しています
活用方法
港湾・河川施設の水中部分の状況把握に
ROVを用いることで、従来困難だった水中の構造物を対象とした調査・点検作業が無人で安全に実施できます。
ダム等の貯水池状況確認に
湖底を画像で確認することにより、一歩先の詳細な状況把握を可能にし、総合的な堆砂調査や堆砂対策検討に寄与します
水路・管路の劣化診断・状況把握に
水路や管路の状態を、流水で満たされた状態で把握することが可能になります。
使用機器
機器の詳細はメーカーのホームページにてご確認ください。
グラディウスミニ
ダイブユニット300
魚群探知機を用いてダム・ため池の測深を行い、堆砂状況の可視化、水底地形図の作成を行います。
手順
従来の堆砂測量は、多くて年に1回程度の実施でしたが、Nソナーマッピングは安価にかつ迅速に結果が得られることから、現地計測は堆砂状況調査として機動的に随時行うことができます。
例えば豪雨の前後に計測して比較すれば、土砂流入・堆積メカニズム検討の有用な資料となります。
Nソナーによる作業手順
動画でのご紹介:Nソナーマッピングの特徴をまとめた動画になっております。
結果取りまとめ例
測定結果をとりまとめて水底地形図、断面図の作成や貯水量を算出するほか、底質の性質が把握できる粗度・硬度の分級図や埋没した巨木や水中構造物の現況が確認できます。
なお、これらは水中カメラとは異なり、貯水が濁っている状態でも測定が可能です。
精度検証
同エリアで水位低下時期に実施したUAV航測写真測量と比較した結果、計測値の差が10cm以内と整合性が確認されています。