業務内容
地下空間を利用する建設工事は、地下水に与える影響が無視できません。例えば、トンネル施工では地盤掘削時の排水に伴う地下水位低下が、完成後は地下水流動阻害によるダムアップ・ダムダウンによる影響が問題となります。
また、水質の問題に着目すれば、海水の淡水への侵入や汚染物質の拡散が挙げられます。その対象には油類や自然由来の重金属などが含まれ,様々な物質移動が問題となります。このような建設工事に伴う地下水の水位、水量、水質の変化を定量的に予測するには、地下水シミュレーションが有効です。
事例1
山地部の廃線鉄道トンネルを道路トンネルとして断面拡大にあたり、地下水低下による下流域の民家の井戸への影響が懸念されました。そこで、三次元地下水解析モデルを作成し、民家の井戸毎の地下水低下量を予測しました。
事例2
重金属を含有する土砂の盛土が降雨浸透を受けて、仮に地下水に重金属が流出した場合の濃度変化を予測しました。
実績
- 水利施設施工に伴う周辺地下水の影響予測検討
- 地下水調査三原平野地区
- 南部・第十幹線水路地下水解析
- 筑後中流地区地下水総合検討業務
- 環状8号水文調査
- 河川堤防のパイピング現象の照査・検証に係る実験業務
- 那賀川(一期)農地防災事業 地下水予測検討
- 中間貯蔵施設に関する地質・地下水総合解析
- 川崎市地下水・地盤環境保全調査
- 地中熱等導入促進事業調査
- 専用球技場地下水影響解析
- 岡垣町 地下水調査・解析(共同研究)
- 東京外かく環状道路建設に伴う地下水流動保全対策検討
- 第十幹線水路シールド工事区間の地下水影響予測解析
- 地下自転車駐車場整備工事に伴う地下水影響解析
- 工業団地造成工事に伴う地下水位等の影響予測解析
- 環境保全対策調査に係る処分場安定化把握・解析調査と早期安定化等方策の検討支援