概要
斜面崩壊感知センサー「感太郎」や伸縮計などが斜面表層の監視を目的とするのに対し、地中深くの土砂挙動を監視することを目的として簡易型多段式孔内傾斜計「K太」を開発しました。
危険斜面の変状監視や土砂災害復旧作業中の二次災害防止などを目的として、少人数で短時間に設置できる構造としています。「観測王」と組み合わせることで、斜面の自動監視システムを迅速に構築することが可能です。
特徴
構造
K太は、MEMS傾斜センサーと方位センサーを備えたステンレス鋼管を連結して地中に設置することで、地中の土砂挙動を捉える簡易型多段式孔内傾斜計です。
鋼管1段の長さは1.0mあり、最長16段(合計16m)まで連結できます。
設置方法
地盤が比較的緩く、深さ5m程度以内の斜面であれば、ボーリングを行うことなく鋼管を直接打ち込むことにより、地中へ設置することも可能です。
測定
内臓のMEMS傾斜センサーで計測した傾斜角度に、方位センサーで測定した鋼管の方角を加えることで、一段ごとの正確な変位量を求めることができます。
データ保存・送信
K太で得られた地中の傾斜角度は、地上に設置されたデータロガーに保存されます。K太で得た地中の傾斜角度は、