SfM(Structure from Motion)は,さまざまな位置・方向で撮影された大量の写真や動画を専用のソフトウェアで解析し,対象物を3次元点群データとして再現する手法です。
現場作業は写真や動画を撮影するだけですが,写真と違って,対象物をデジタル空間に再現することができるので,VRやメタバースといったデジタル技術に取り込むことができます。
災害後の迅速かつ詳細な調査・記録に
気候変動によって増えつつある豪雨災害。2次災害防止や,速やかな復旧着手のために,迅速かつ詳細な状況把握が求められます。
SfMなら,高価な機器を必要とせず,一般用ドローンやデジタルカメラの画像から高解像度の3次元点群を作成できます。さらに,点群からDEM,DEMからCIマップを作成し,残存リスクの解析を行うことができます。
(大雨により崩壊した斜面 ドローンを使用:Web用に点群密度を約1/100に間引きしました)
(地すべりにより損傷した路面 デジタルカメラを使用)
高精度の地質スケッチとして活用!
貴重な露頭や,埋め戻さなければならないトレンチなどは,点群データとして保存しておけば,VRで観察することもできます。
(神奈川県城ヶ島の火炎構造と逆断層 デジタルカメラを使用)
空中写真を使えば,過去の地形を復元することも可能!
空中写真を使ったSfMで過去の地形を復元すれば,大規模な開発により改変された地形や,最近何かと話題の盛土も見えてきます。
左:SfMで復元した1964年の地形(兵庫県)3Dモデルはこちら☞
右:現在の同じ場所
(国土地理院空中写真,地理院タイルを使用)
左:SfMで復元した1961年の地形(東京都)
右:切土/盛土で造成された現在の地形
(国土地理院空中写真,地理院タイルを使用)