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山形県沖地震被害調査(速報)※6月24日調査(第2報)追記

 2019年6月18日22時22分頃、山形県沖を震源とするM6.8(暫定値)の地震が発生し、新潟県村上市で震度6強、山形県鶴岡市で震度6弱を観測しました。
中央開発(株)では直ちに調査団を結成し、震災翌日の6月19現地調査を実施しました(6月24日調査の第2報を6月25日追記しました)。以下に被害状況写真を添付します。
被害に合われた方々にはお見舞い申し上げます。

被害調査(速報及び第2報)

中央開発株式会社では、地震発生翌日に被害調査を実施した。代表的な被害状況を以下に示す。
※6月25日追記
中央開発株式会社では、6月24日に山形沖地震の追加調査を実施した(下記地図のNo.5からNo.7の3か所)。既存の調査に加え、追加調査を実施したNo.5~7地点の調査結果を以下に示す。

調査位置

ここで示した、「No.1ずい道坑口部の落石」、「No.2盛土のすべり」、「No.3液状化」以外の被害は、屋根瓦の落下(No.6)、ブロック塀の倒壊、住宅壁の倒壊、石碑の倒壊、小学校相撲場の倒壊などが確認された。屋根瓦の落下は体感的に被災地住宅の5~10%程度で発生してるように見えた。

【No.1 一般国道345号 弘法ずい道坑口付近斜面からの落石】

No.1調査位置
調査日時:令和元年6月19日11時
場所:新潟県村上市板貝国道345号 弘法ずい道の新潟側坑口付近(羽越本線が山側に併走する)
状況:坑口上部には、高さ50m以上、傾斜70度以上の風化花崗岩が露岩する急斜面となっている。路面には数cm~60cm大の転石が点在する。
調査日時点では、国道345号は0.7km区間で通行止め。

崩落面直下の路面には数cm~60cm大の転石が点在する。

斜面全景

【No.2 村上市山北総合体育館の盛土のすべり】

No.2調査位置
調査日時:令和元年6月19日13時
場所:新潟県村上市府屋 村上市山北総合体育館の地駐車場の縁
状況:高さ4m程度、幅十数mの規模の盛土のすべり。法勾配は1:2.0程度。滑落崖の段差は最大50cm程度。すべり土塊中には高さ1.5m程度のコンクリート壁が埋まっている。

【No.3 羽越本線 鶴岡駅 南口 付近の液状化】

No.3調査位置
調査日時:令和元年6月19日15時30分
場所:山形県鶴岡市末広町 羽越本線鶴岡駅南口 駐車場
状況: 駐車場内の約10m四方の範囲内で、約1m大の噴砂が数か所点在する。液状化が確認された約10m四方の範囲は周囲と比較して地盤高さが最大10cm程度低くなっており、水が溜まっている。調査時時点では噴砂孔から湧水および気泡の噴出が確認された。

噴砂の中心から湧水と気泡の噴出を確認

【No.4 鶴岡市立大泉小学校相撲場建屋の倒壊】

No.4調査位置
調査日時:令和元年6月19日16時10分
場所:鶴岡市立大泉小学校相撲場
状況: 相撲場の建屋が倒壊していた。もともと屋根が4本の柱で支えられている構造で、壁はなかった。

【No.5 鼠ヶ関漁港付近の鳥居および港湾施設の変状】

No.5調査位置
調査日時:令和元年6月24日
場所:新潟県鶴岡市鼠ヶ関
鼠ヶ関港の周辺施設
状況:鳥居の欄干の一部が外れて落下している。
岸壁のはらみ出しの影響で、コンクリート継ぎ目部が、開口(20㎝程度)及び段差(40㎝程度)が生じている。

弁天島にある厳島神社の鳥居。欄干の一部が外れて落下している。

 

【No.6 小岩川の屋根瓦被害及び橋脚変状】

No.6調査位置
調査日時:令和元年6月24日
場所:山形県鶴岡市小岩川
状況:小岩川の集落は、今回の震災の中で最も被害を受けている地区で、集落中の3~4割の家屋の瓦屋根が被害を受けている。
国道7号線の陸橋部の継ぎ目部が変状しており、継ぎ目部より噴砂が認められる。

被害を受けた家屋の屋根。

【No.7 米子港付近の港湾施設の変状】

No.7調査位置
調査日時:令和元年6月19日15時30分
場所:山形県鶴岡市米子
状況:米子港岸壁部においてはらみ出しの影響により、クラック、開口(3㎝程度)および段差(3㎝程度)が生じている。また、開口部からは少量であるが、噴砂が認められる。

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