台風の水害から東京や、1都5県の“水がめ”である利根川流域を守る。「八ッ場ダム」はその目的を果たす「利根川上流ダム群計画」のうちのひとつだ。中央開発ではその建設プロジェクトに1989年から2021年まで32年にわたり、地質調査をはじめ40の業務で尽力。同プロジェクトは中央開発にとってどんな意義があったのか。核として活躍した3名に振り返ってもらった。
八ッ場ダムに限らず、何かを建設するには地元住民との調整が欠かせない。どんなプロジェクトであれ、発注者と地元住民との間に立ち、それを円滑に進めることも中央開発の存在意義のひとつと言えるかもしれない。
「風通しがいい中央開発の真価を最大限に発揮できたプロジェクトだった」と金矢は八ッ場ダムプロジェクトを総括する。中央開発にはあらゆる分野の技術者が揃い、土質・土壌試験センターや現地探査機器等の技術支援設備も完備されている。それだけではなく、普段から社長以下、役職や社歴を超えて誰とでも気軽にコミュニケーションが取れる風土があるからこそあらゆるリソースが有機的につながり合えたのだ、と。