建設コンサルタント業界で『技術士』の資格を持つことはステイタスのひとつです。国家資格を所持していると仕事のうえでも信用度が違います。顧客からの相談も受けやすくなります。私の恩師からは、「『技術士』の資格を取得してからが本当のスタートだよ」と言われました。例えば3.11の震災では耐震検討について今まででは想定しえなかったことが起こったように、日進月歩で進化を続ける技術についてこれからも勉強を続けていく必要があります。技術屋は一生勉強です。
私は入社5年目から3年間出向していた間に『技術士』を取得しました。出向先にいると日々の成果を共有することが難しくなります。そんな中、業務に励みながら、より成長する機会として資格のような残るものに挑戦したのがきっかけです。仕事は忙しかったですが、勉強時間を工夫して3回目で取得しました。合格時にはありがたい言葉や、また、これからがスタートという言葉も頂きました。
やはり技術者ですから、一人前の技術者として認めてもらえるという技術士の資格をいつかは取得したいと思っていました。 所属先でも資格取得に力を入れていて、先輩方や他の受験者から刺激されたこともきっかけだと思います。
取得のきっかけは、入社後配属された地盤調査の課長の「技術について0から10まで知り尽くしている姿」がとても格好いいなと思ったからです。大学時代に地盤工学関係の講義は履修していましたが、業務となると知識の質が違いますし、先輩方に触発された部分が大いにあります。また、われわれが専門としている地盤構造物は人の命に関わりますので「安定感のあるものをつくる計画立案」が必須です。私は高校卒業した頃から、いつか社会に役立つこと、社会基盤づくりを仕事にしたいと考えていました。結果、今この会社に入社することになりました。人の命を預かる仕事に携わっていることや、技術者として社会に貢献する仕事にやりがいを感じています。
会社で行っている勉強会でディスカッションしながら、考え方、回答の仕方を身に付けました。私は、小学生のときからテスト勉強のときに自分なりのノートを作って勉強してきました。『技術士』の試験も合格するまで毎年ノートの作り方を工夫しながら中身を充実させました。また、移動の時間を最大限利用して『技術士用アプリの〇×クイズ』に取り組み、『技術士セミナー』の動画を携帯電話で移動中ずっと視聴し、勉強しました。
岩﨑さんに紹介いただいたセミナーの動画や模範解答がとても参考になりました。こういう回答が書けるようになりたいと意識することができ、勉強する上でかなり刺激になりました。
『技術士』の参考書の購入や試験対策サイトへ登録するなど、自己投資をすることでしっかり取り組もうという気持ちを利用して勉強しました。また、長期現場出張中には、現場作業開始より1時間早く出向いて勉強するなど勉強時間を確保する工夫をしました。
幅広く知識を得るために、講習会や見学会などにたくさん参加しました。日々の業務で先輩方はどのように取り組んでいるのかを見て学んできたことや、自分で考えたりまわりに相談しながら行ってきたことも実際の試験に活かせたと思います。
岩﨑さんもおっしゃっていたように、大変なときに心が折れないように心がけていたのはノートづくりです。ノートの完成度を高めると合格後も見返せる貴重な資料になります。自分がどの分野で格闘していたかも一目瞭然です。やり方を決めたら後は試験までの1分1秒を大切に過ごしました。筆記試験などある程度の速度で回答できるトレーニングが必要です。
岡田さんのおっしゃる通りですね。私が大変だったのはプレッシャーでした。先輩だけでなく後輩でも先に取得している方もいらして正直焦りがありました。そんなプレッシャーの中、「なにくそ」という反骨心をもって自分を奮い立たせて資格取得に取り組みました。
大変だったのは記述試験後の面接でした。多くの方々に面接に向けてたくさんのご助言をいただいたり、模擬面接を開催してもらいました。合格するよう協力していただいた恩義に報いたいと思い、感謝とプレッシャーの混ざったなんともいえない気持ちで過ごしていたことを思い出します。
普段の業務に取り組みながら試験準備するのは皆さん大変だったと思います。出題される問題は範囲も広くて難しいですし、考える時間はたくさん欲しいけど、業務もやらないといけないですし。
会社では、模擬面接も協力してくれます。現場の仕事を終えて帰社してから面接練習に取り組み、そのまま現場へ出社するなど、大変だけど充実した準備期間でした。
どちらかというと、うれしいよりもホッとした気持ちかもしれません。これまでの努力が報われたというか、いろんな方々にお世話になったので「いい報告ができるな」と思った安心感が大きかったですね。
自宅のネットから合格発表の掲示を確認したのですが、自分でも驚いたのですが思わず涙がでてきました。うれしかったのと安堵感があったのだと思います。まわりの皆さんにお世話になりながら今まで頑張って勉強してきたので「必ず合格したい」と思っていました。
合格発表は、『技術士会』のホームページに午前6時前に掲載されます。合格発表の日は、朝6時から携帯電話が何度も鳴って多くの方から「良かったな」と祝福を受けました。「まわりの方が緊張していたよ」と言われました。
私も同じです。お世話になった方々から連絡を頂き、涙こそ出ませんでしたけれど、やっぱりうれしかったですね。その日は現場にいたのですが上司からも連絡をもらいました。
うれしかった気持ちよりも先に合格した安心感が強かったですね。岡田さんが涙したのは、そこまで努力した岡田さんの頑張りがあったからだと思います。
私は合格報告を会社以外では父にまず報告しました。受験の1年目に失敗したとき、父に反骨心を持つように言われたからです。2年目に合格して父に報告したとき、ちょうど合格発表が新年だったため「新年にお祝いできてありがとう」といわれたのがうれしかったです。
私も、親に報告して喜んでもらえたのが良かったです。
『技術士』は国家試験です。資格内容を理解している親族が総出でお祝いしてくれました。
大学の同級生と同じタイミングで合格できたので、お互いに「おめでとう」とお祝いしました。
私が受験した『技術士 建設部門:土質及び基礎』は当時の合格率約6.9%、厳しい国家試験です。「とにかくあきらめないこと」「工夫すること」「人の意見を参考にすること」この3つが大切です。人生において大切なことに通じると思いますが、私もその3つを続けたからこそ合格できました。
岩﨑さんがおっしゃる通り「あきらめないこと」が大事です。今まで学んできたことやすべての経験が役に立ちます。もしも、受験した年の問題は自分が回答できない問題だったとしても翌年は自分が得意な問題が出てくるかもしれません。
受験してダメだった結果をしっかりと整理・分析して、次にどう活かすかが重要です。資格取得に向けて高いモチベーションを持って取り組むことが大切です。
皆さんの意見と同じで、ダメだった結果をどれだけ真摯に受け止められるかがポイントです。私は1年目が平均以下で最初は笑って受け止めていたのですが、どうしても合格したいという反骨心が芽生えてからは試験に取り組む姿勢がガラッと変わりました。社内に『技術士』の自主的な勉強会があり、私はその幹事もしていました。月に何度か、1時間ほどのセミナーを通じて自分の実力を他人に見てもらうことでレベルアップができました。技術力をあげる手厚いサポートをしてもらえます。
1人で勉強するだけで合格できる方は数えるほどしかいないのではないでしょうか。自分の考えを聞いてもらい意見交換をしてこそ試験に受かると思います。問題に対して、いきなり答えを出すのではなく、論述をたてるロジックやアプローチが大事です。また、部署の枠を超えて地質の方、情報工学の方、河川の方などさまざまな専門分野の方から意見をもらうのも有効です。
そうですね。同じ技術士の中でもいろんな分野がありますが、別の分野の方にも意見をもらうことで、自分だけでは思いつかないような別の角度からの問題が出てきます。試験は様々な角度から総合的に考える必要があるので、分野を超えて幅広くサポートを受けられる環境はとても心強いと思います。
はい、そうです。『若手技術者登用部門』で受賞させていただいたのですが、表彰されるということよりも評価をいただけたのは非常にうれしいことです。今は次の目標を目指して精進しています。
資格取得後は管理技術者として業務に携わる機会が増えてきたので、技術の研鑽はもちろんのこと発注者との対応も含めて、より責任をもって取り組んでいきたいと思っています。また、近年弊社は若い社員が増えています。若い社員の方たちがモチベーションを高く持って、やりがいをもつことのできるような環境をつくっていきたいですね。
『技術士』の資格を取得したことは、これまでの話にもあった通り、スタートラインに立ったことでもあります。広く社会を見渡し、貢献し、良い影響を与える行動ができるようになることで、さらに視野を拡げていきたいと考えています。また、太田さんがおっしゃるように、若い社員の成長など会社の体力も高めていきたいし、人とのつながりを大切にしながら相互にレベルアップを図っていきたいと思っています。
私も同じですね。私の今の年代で吸収できることを目いっぱい吸収して自らの知見を増やしていきたいです。会社には、勉強会や『技術士』の養成セミナーなどもありますし、学びたいと考える方々にとって理想的な環境が整えられていると思います。
私も、技術者としてスタートラインに立ったところなので、まわりからたくさん学びながら自らの技術力を向上していきたいです。
私は日頃から上司などとよくコミュニケーションをとって、自分のパーソナリティをまわりの方々に理解してもらい、よりレベルアップした業務に取り組めるように意識しています。自分の適性もとりまく環境もどちらも整えていきたいと思っています。
自分の業務について技術提案書1枚にまとめ、それを元に管理職全員による会議で方針を決定することで、相互のスキルアップを図るようにしています。査定した側もされた側もサポートし合うことで認知を高め合い、キャリアアップもしやすいと考えています。
私もその会議に最近参加しています。まだまだ勉強中です。
私自身としては『技術士』以外の資格にも継続して取り組んでいく予定です。勉強する機会を大切にしながら、結果的に社内でのキャリアもアップしていければと考えています。
普段の業務では、先輩や直属の上司が日頃から話しやすい環境を用意してくれています。「こんなかっこいい先輩になりたい」と思えるような多くの先輩方の良いところを吸収し、自分の糧にしていきたいです。自分もまたそんな先輩のひとりになりたいと思っています。また、専門分野ごとに相談できる方が揃っていることも助かります。
弊社は会社全体で「人をサポートする空気に満ちている企業」です。経験も技術力も兼ね備える先輩・上司に困ったときに気軽に相談できるというのはありがたいです。専門性が高い案件も、社内のネットワークを使い誰にでも相談できますし、Web会議の普及によって情報の共有も容易になりました。
新技術について事業所に詳しい人がいないときも、全国規模で専門的な先輩がいらっしゃるので安心しています。目の前の仕事をしっかりこなすことで、自然にキャリアがついてくると思っています。
先輩方と協力するのはもちろん、協力会社の方々の力をお借りしてこそ解決できています。人それぞれが持ち合わせている能力は異なりますので人脈も駆使しながら自らの経験値を高めているところです。
仕事が大変になる前にいろんな方々が声をかけてサポートしてくださいます。私も困る前にアドバイスを受けるよう心掛けています。どんなに慎重に進行しても自分だけの考えだと視野が狭くなりがちなので、いろんな人に相談しながら進めていくべきだと思っています。だからこそ、会社全体で話しやすい環境がつくられています。
私も協力会社をはじめ、まわりの方々の支えがあって我々の業界がなりたっていることをひしひしと感じています。土質、地質、ボーリングなどの違いはもちろん、その中でも、都市部の軟弱地盤の専門家、地質については山岳地帯ならではの地盤の専門性もあります。まわりの人がいてこそゴールできる。『オールCKC(中央開発)』というチームプレー、全員で取り組む姿勢が重要です。
建設業界は様々な分野が絡む仕事であり、その中でも基本となるのは人間関係であると思っています。管理技術者として業務に携わることが多くなりましたが、自分のことだけをすればいいわけではなく、業務関係者と情報を共有して、スケジュールを管理する必要があり、幅広い視野が求められると感じました。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きなことや、やりがいを感じていることを延ばして欲しいと思います。目の前の仕事に取り組む経験から新たな発見をすることもあるでしょう。専門性を披露する場はたくさん用意されています。周囲と連携してより大きな仕事に発展させることもできます。どうぞ積極的にチャレンジしてください。
弊社は建設コンサルタントの分野の中でも様々な仕事に従事しているので、希望すればいろんな仕事にチャレンジできます。やればやるほど味がでてくる分野ですので、実際に自分で経験したり、興味があることに参加して欲しいと思います。切磋琢磨しながらお互いに高め合える仲間となって一緒に仕事をしたいと思います。待っています!
この仕事をしていると調整能力が養われます。休日についても、仕事の調整がつくのであれば許可が取りやすい環境が整っています。仕事もプライベートも調整しながら、自分らしい社会人生活を送ってもらいたいと思います。
例えば『活断層』のように、教科書やTVでしか見たことがなかった自然現象を、自分の目で実際に見られるのがこの仕事の魅力のひとつです。もちろん復興や防災・減災につなげなくてはとの使命感もありながら、「本当にこんなに地表がずれるのか!?」と驚きました。探求心がある方はぜひ入社してほしいと思います。いっしょに頑張っていきましょう!
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