◆テーマ1:海と陸との連携 |
環境省では海域の取組みとして、昨年5月に石西礁湖自然再生協議会にて、石西礁湖のサンゴ礁生態系を再生するための全体構想を取りまとめています。また、赤土対策など陸域で行う対策については、環境省では対策を行うツールを持っていないため、陸域対策については連携無しにできないと考えられています。 |
◆テーマ2:産業・経済と環境との連携 |
石垣市長の大濱氏からは、石垣市は観光立市宣言の制定を行っており、観光と環境を結びつけるたけてなく、観光と他の産業を結び付ける必要があり、地産地消の推進が必要であると提言されました。 沖縄県農林水産部営農支援課の山城氏からは、沖縄県赤土等流出防止条例後の対策状況が説明され、対策は農家のみでは解決できないため、行政を含む地域が一体で取組む必要があり、地域に合った総合的な対策が必要と考えられています。 さらに、石垣市さんご大使・歌手の加藤氏からは、安谷屋先生の提案である「エネルギー自給のためのリサイクルの仕組みを作る」ことは、すばらしいと思うと述べられ、ゴミを資源として利用する転換点にいることを認識し、海の富栄養化を引き起こすものを外に捨てないで再利用するべきと提言されました。 |
◆テーマ3:世代や立場を超えた人の連携 |
石垣市在住の営農者の砂川氏からは、世代や立場を超えた人と連携方法の実体験が述べられました。高校を卒業して、石垣島から島外に移った子どもに対しては、農作物を送る際にコミュニティ冊子や新聞などを入れ、ふるさとの情報を提供することで、悩んだ時に心の支えになるとのことです。また、島外の人に対してインターンシップで自身の農家へ受け入れる取組みを行っており、終了後も電子メールや携帯電話を用いて連絡をとりあうことで、今後石垣島に訪れた際に連携することが可能となると述べられました。 八重山青年会議所の宮里氏からは、何故島外から来て、サンゴ礁保全や赤土流出の研究を行っているのかが疑問であったが、サンゴの源流が石垣島周辺にあると考えれば、「地球人」として広い意味でサンゴ礁の問題を考えるべきであると述べられました。
パネルディスカッションの最後にコーディネーターの東京工大学池田氏から、以下の提言がまとめられ、大盛況で終わりました。 |
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■提言1.サンゴ礁に代表される自然の価値の再確認 |