サンゴ礁の現状と問題


その原因は


その原因は・・・

八重山諸島のサンゴ礁危機の原因として以下のようなことが挙げられます。

1:オニヒトデの大発生 → サンゴが食べられる

2:海水温が上昇 → サンゴの白化と死滅

3:人間の生活等から、海へ流れ出る汚水 → 水質の汚濁

4:陸地から流出する赤土

5:感染病 → サンゴの死滅

サンゴ礁を保全・再生するため、これらに対する対策が急がれています。


陸地から流出する赤土への取り組み

上記「4:陸地から流出する赤土」については、沖縄県の条例の制定によって、開発工事から流れ出す赤土は抑えられてきています。しかし、農地から流れだす赤土の対策は、十分ではありません。八重山諸島の農業はサトウキビ栽培が多いのですが、畑から流れ出す赤土を抑えるためには、畑の耕し方や栽培の時期を工夫する、流出が少ない作物を栽培する、畑を草などで覆うといった対策が必要です。しかし、八重山諸島の農家は規模が小さく、高齢化などの問題もあって、農家がこのような対策を自発的に行うには無理があります。
一方で、石西礁湖(石垣島と西表島に挟まれた海域)では環境省の自然再生事業により、サンゴ礁の再生の取り組みが始まりつつあります。

河川における赤土流出
写真提供:宇都宮大学