岩手・宮城内陸地震 調査速報
地震による被害状況

 はじめに

 2008年6月14日8時43分頃に岩手宮城県境付近の内陸部の深さ約10kmを震源とする、Mj7.2の地震が発生しました。この地震により、岩手県と宮城県で最大震度6強を観測し、震源地付近を中心に甚大な被害が発生しました。被害を受けられた方には、心よりお見舞い申し上げます。

 調査地点

(地図の青い四角をクリックすると詳しい調査地点がご覧になれます)


今回調査地点(震源地付近 略図)
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詳細地図 〜1〜(一部拡大)

今回調査地点(赤丸付近部分を拡大しています)
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詳細地図 〜2〜(一部拡大)

今回調査地点(赤丸付近を拡大しています)
※なお、詳細地図1及び2には、電子国土の地図を使用しました

 調査結果

当社では6月16、17日に現地調査を行い以下の調査結果を得た。
 
1)地表地震断層は、岩手県奥州市餅転(もちころばし)〜同一関市柧木立(はのきだち)の県道49号沿いに認められた。断層変位の特徴は、上下成分を主体とし、変位量は最大で約50cm程度であった。地表地質断層が認められた露頭付近の、岩盤中に開口亀裂が多数認められたことから、応力が岩盤中で吸収された可能性がある。
 
2)被害分布は、断層の上盤側(西側)で顕著であったが、下盤側(東側)では比較的限定的であった。
 
3)断層上盤側(西側)山地の斜面部を中心に大規模な斜面崩壊が認められたが、局部的な分布であり、地形・地質条件に制約されていると考える。
 
4)道路の崩壊、家屋の崩壊、噴砂の分布は限定的であると考えられる。



 更新情報

6月18日 被害状況調査速報を作成しました。

 

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