中越地震調査速報
中越地震による被害状況
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調査位置図
 

 調査結果

現段階で判明した点は以下の点である。

1)山地部では、道路の寸崩壊、斜面崩壊がいたるところで認められ、平地部においても家屋の倒壊や液状化による被害が甚大である。被害の程度は鳥取県西部地震、宮城県北部地震を上回る。


2)本震、余震の震源が集中する魚沼丘陵より小千谷市から川西町にかけての地域の方が被害が甚大である。


3)魚沼丘陵では急斜面の表層崩壊、高盛土における端部崩壊、押し出しに伴う道路上のクラックが所々認めらる程度であり、小千谷市や川西町のようにいたる所で被害が認められる状況ではない。


4)小千谷市では、家屋が壊れたり、傾いたりする被害が目立つ他、いたる所で液状化に伴う噴砂が認められ、電柱の倒壊、マンホールの浮き上がり等が数多く認められる。


5)魚沼丘陵では地表地震断層に由来する変状が認めらず、六日町断層の延長部、十日町断層においても地表地震断層は認められなかった。特に六日町断層の延長部では地震による被害が外観上ほとんど認められなかった。


6)余震域の東側もしくは南東側より、余震域の西側もしくは北西側の方が被害が甚大である。

 

     
     
   

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