老朽化した歩道橋の有効活用〜歩道橋周辺調査、老朽化評価、補修設計までの提案〜

 交通弱者が多く横断する道路に交通事故の予防手段として建設された歩道橋は、老朽化し、利用頻度の少なくなった現在、以下のような問題点を抱えていると思われます。

 

 

高齢者や身障者等の利用障害

→丸い柱や階段部により、歩道幅が狭小となっている。

 

維持・補修コストの負担

→延命化のため、塗装や舗装、床版の補修等のコストが負担となっている。

 

コンクリート剥落等による事故

→床版の劣化によるコンクリート片の剥離落下事故が生じている。


このような歩道橋に対して、当社は台帳整備、現在の利用状況や現況調査を行い、有効性の評価から補修・補強工法の提案、設計までを行います。

ご提案の流れ

○現在の歩道橋事情・・・

 現在設置されている横断歩道橋の大部分は昭和40年台に建設されたもので、当時は通学児童等の安全確保の為に重宝されていましたが、
階段により道路横断するための負担を通行者に多く強いるものであることから、バリアフリーの精神、交通弱者優先の精神に反する建造物とも言われるようになってきております。
このようなことから、近年においてはエスカレータやエレベータの設置が行われてきており、また交通量の減少や信号機による交通量の制御が可能となったことから、老朽化を機会に撤去を要望される自治体も増えてきております。
歩道橋(イメージ写真)

○現況調査とは
 現況調査とは、既設橋の外観変状調査を実施し、必要な箇所においては劣化要因究明のためのコンクリート試験等を提案いたします。また、地元住民アンケートの実施や周辺環境を調査し、利用状況や地元住民の要望等の把握に努めます。

○有効性の評価とは
現況調査、地元住民のアンケート調査、周辺環境調査、警察等の関連事業との連携を図りながら、既設歩道橋の有効性について評価いたします。また、複数の対象歩道橋がある場合には、補修補強の優先度や撤去順位について検討、評価します。

○補修・補強とは
 老朽化した既設歩道橋の補修・補強工事を行うための設計(図面、数量)を行います。また、その際には、劣化要因の究明や第3者被害対策等を踏まえた対策工法、施工計画を提案、設計いたします。

設計イメージ
歩道橋によって狭くなっている歩道(イメージ画像)

○歩道のバリアフリー化とは
 本件では、主に歩道橋の階段部及び柱によって狭められていた歩道幅をバリアフリー新法に準じた歩道幅を確保することを検討いたします。(植樹帯のセットバックや歩道橋自体の構造の変更など)

バリアフリー化(イメージ図)

○既設歩道橋撤去とは
 有効性の評価により、既設歩道橋を撤去しても良いとの判断に至った場合においては、信号や横断歩道計画等の歩道橋の代替えとしての車道横断施設計画を行います。

※ 主な業務実績(平成13年度以降)

年度

業務名

発注機関

主な業務内容

H19

川崎区内歩道橋概略設計委託

川崎市川崎区役所建設センター

現況調査(床版部、主桁状況)

床版補修設計

施工計画(昼間供用する施工計画の立案) 等

H14

管理設計業務14M・VII・7

国土交通省

歩道橋の現況調査、振動対策検討

H13

柏1丁目ペデストリアンデッキ現況調査及び基本設計業務委託

千葉県市町村

現況調査、基本設計



■ 連絡窓口

 統括管理部  担当:金矢
   〒169-8612 東京都新宿区西早稲田 3-13-5    Tel 03-3208-5251  Fax 03-3208-3572



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