メールマガジンバックナンバー

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○Vol.01 液状化現象

 液状化現象は、地下水で飽和された緩い砂質地盤が、地震動による繰り返しの力が加わると、間隙水圧が上昇し、ついには地盤の強度が失われ液体のようになる現象です。これにより、比重の大きな構造物は、埋もれ、倒れたり、地中にある軽い構造物は浮き上がったりします。

 この液状化現象による被害は、過去の地震でも多く見られましたが、3月の東日本大震災でも広範囲に多数発生しました。震源より遠く離れた東京湾埋立地である浦安市においても、道路はいたるところで波打ち、地中からは砂や泥が水と一緒に噴出し、建物の傾斜、ライフラインの埋設管の損傷で、断水、ガス供給停止など深刻な被害が発生しました。下記の写真は、浦安市での液状化被害状況です。


写真1.(浦安市日の出4 丁目)
大規模な噴砂・噴泥と陥没、建屋と周辺では約40〜50cm の段差がみられる。

写真2.(浦安市今川1 丁目)
護岸背面の変状。歩道周辺には噴砂の後が見られる。

写真3.(浦安市今川2 丁目)
旧護岸背面の歩道周辺には噴砂・噴泥が見られ、電柱も傾いている。

写真4.(浦安市・JR舞浜駅前)
舞浜駅前のデッキ周辺は噴砂・噴泥が見られ、周辺は沈下し、基礎とは段差が見られる。

写真5.(舞浜3丁目)
歩道周辺は噴砂・噴泥や亀裂・変状が見られ、電柱等は大きく傾いている。




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