土壌・地下水汚染調査

※2010/04/21更新

◆土壌・地下水汚染の調査 JK-001

土壌・地下水汚染は、一般には人の目にはふれない地下で進行します。
汚染の合理的な解決を図るには、地域の地質・水文環境を十分に考慮して調査する必要があります。

 土壌・地下水汚染は、重金属,揮発性有機化合物、油分が地中へ侵入することにより起こり、
 地下水などによって拡散されていきます。

地下水汚染の模式図
地下水汚染の模式図

土壌・地下水調査の流れ

土壌・地下水汚染調査の流れ図
土壌・地下水汚染調査の流れ図

 調査は主に「土壌汚染対策法」および各自治体条例に従って実施します。
  調査結果は、地理情報システム (GIS)を活用し、視覚的に理解しやすいものとして表現します。
  対策の検討のため、汚染予測シミュレーションを行います。

◆土壌・地下水汚染の調査  

 土壌・地下水汚染と法令の基準

土壌あるいは地下水汚染について検討する場合には、法令に定められた基準に照らし合わせることが必須となる。
この照らし合わせる基準は、水質汚濁防止法における「地下水の水質汚濁に係る環境基準 (平成9年環告10)」
及び「土壌汚染対策法 (平成14年法律第53号)」である。
 一方、これらの基準には油分についての基準がない。油分についての基準があるものとしては
「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の油分を含む産業廃棄物を海洋投入処分する場合の判定基準として、
油分15mg/Lが定められているが、これ以外には基準は設けられていない。
油分について考える場合、上記および公共用水域水の観点でみて水質汚濁防止法
(添付資料3、平成11年2月22日改正)におけるノルマルヘキサン抽出物質含有量(油分)のうち鉱油類含有量5mg/L、
動植物油脂類含有量30mg/L以下の許容限度が定められており、この許容限度を参考にすることなる。
 なお、自治体によっては独自の条例を定めて上乗せ基準を実施している場合があるので、
これについても留意を行う必要がある。

● 油分分析
鉱油の土壌への残留性は、一般に沸点の高いものほど多く、
油分の分析では、沸点の相違を利用して鉱油の種類を推定する。
鉱油種別による沸点温度。

鉱油種別 沸点範囲 (℃)
ガソリン 30〜200
灯 油 150〜280
軽 油 200〜350
重 油 200〜350
機械油 高沸点成分
出典:理化学辞典より

油分の分析は、以下の3段階に分けられる(いずれも公定法による)
1.油分含有量の分析 (n-ヘキサンまたは四塩化炭素抽出)⇒
                         条件として油分が10mg/kg以上含有すること
2.動植物油と鉱油の区分 (n-ヘキサンまたは四塩化炭素抽出)⇒
                         条件として油分が10mg/kg以上含有すること
3.鉱油の種類の推定 (四塩化炭素抽出)⇒
                         条件として鉱油が100mg/kg以上含有すること

◆土壌・地下水汚染の調査  

土壌調査のサポート機械

◎地盤環境調査機 ECO-V1

仕様 ドリフタ:
形式 全油圧パワードリル機構
  振動数 35Hz
フィード:
形式 油圧シリンダー式 (押力31.4kN、引力50.0kN)
  ストローク 1400mm
寸法:
L×W×H=2500o×1200o×2450 (施工時H=3300o)
重量:
1760kg
掘削方法:
バイブレーションと回転 (同時使用時には別途油圧ユニット必要)

調査用サンプリングマシン

調査用サンプリングマシン

お問い合わせは、東京支社 地盤環境部 西村 まで TEL 03-3208-3810

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