ちょうど卒業後の進路を考えているときに、あの東日本大震災が発生。私自身、2度ほど被災地へボランティアに行き、変わり果てたまちを眺めながら「自分のような人間にも何か社会の役に立てないものか」と自問自答したことが、この道を志した原点になっています。大学では社会基盤学科で地盤に関わる研究をしていたこともあり、ちょうどインフラのメンテナンス維持管理に着目していたんです。中央開発を知ったきっかけは、同じ研究室の先輩が在籍をしていたこと。戦後の復興から日本を支え、官庁業務などを通じて多くの表彰も受けている堅実な会社だと知り「ここで働きたい」と強く思うようになりました。
私の所属する技術開発部は、主にデジタル技術を扱う部署です。世の中のIoT化が加速するなか、インフラのメンテナンス事業においても社会からの要請を受けています。例えば、防災モニタリング事業では、センサー技術開発、通信技術、ソフト開発、閾値やデータの解析までをトータルでサポート。5cm角ほどのちいさなセンサーを山の斜面に埋め込み、遠隔で監視できるシステムを導入することで土砂崩れなどの災害防止に努めています。中央開発が70年以上にわたって積み重ねてきたノウハウと、最先端技術を掛け合わせて独自の技術開発を担うおもしろい仕事です。
私は調査と解析の部署を経て2年前に開発に移ってきました。当時は開発スキルがなく、役に立てないことに不甲斐なさを感じていましたが、あるとき上司にこう言われたんです。「開発というのは誰も知らないことを初めてやる仕事だ。失敗はいい。」と。その言葉のおかげで、失敗を恐れることなくチャレンジできるようになりました。上司には感謝しかありません。現在は「技術士」という資格取得を目指して勉強しているところ。論文で評価される資格ですので実力が問われます。3年以内に技術士を取得し、将来的にはデジタルと土と水のノウハウを掛け合わせながら業界において唯一無二のコンサルタントになり、中央開発のブランドの発展に貢献したいと考えています。
土と水にかかわる使命感をもって、オンリーワンな高品質を追求する。その姿勢こそ中央開発らしさだと私は思います。年齢や立場は関係ありません。全員がプロとして自由闊達に意見を言い合いながら、自分たちが心からいいと思えるサービスを提供しています。