今後10年はキャリアアップを目指しつつ、子どもと過ごす時間も大切に。
大学院では地質を専攻。在学中に青年海外協力隊の一員としてアフリカ南東部にあるマラウイ共和国で生活をしたことでインフラ開発に興味を持ち中央開発へ。入社後はソリューションセンター地質グループに所属。3年目からは関西支社技術部に所属。2020年に産休・育休を取得。2021年5月に復職。
※内容および社員の所属は、取材当時のものです。
インフラ開発に興味を持ったきっかけは、大学院在学中に青年海外協力隊の一員としてアフリカ南東部にあるマラウイ共和国へ訪れたこと。電気も水道も通っていないところが多く、暮らしていた村でも毎日井戸へ水を汲みに行く生活。教育分野での活動でしたが、半年間コツコツ準備したイベントの当日に、「隣村に水道設備ができる」と聞いた村人たちがみんなそっちを見に行ってしまうほどでした。そんな光景を目の当たりにしたときに、インフラの重要性や意義を痛感し、インフラ開発に携われる建設コンサルを志望するようになりました。中央開発を選んだのは、海外事業部があったことと、専門性を身に付けられると思ったから。面接で感じたフラットでやわらかい雰囲気も入社の決め手になりました。
入社してまず配属されたのは、ソリューションセンター地質グループ。活断層の調査や災害発生時の対応などを、大学や研究機関と連携して取り組んでいました。そこで初めて担当したのが、秋田県での活断層調査。大阪でぬくぬくと育った私にとっては、大雪のなか仕事をする東北の方々には尊敬しかありませんでした。雪かきから1日がはじまり、寒いなか現場管理など仕事をするので、終わったあとの宿泊先での温泉は格別でした。他にも、ソリューションセンターに所属していた2年間、北は青森から南は熊本までを出張し、行く先々で地質調査や水源開発など初めての現場を多くの方にお世話になりながら担当しました。旅行好きの私にとって、どの地域でも仕事終わりに温泉や郷土料理を楽しめた、幸せな2年間でした。
入社3年目に関西支社技術部へ異動してからは、山の「斜面」に関わる仕事が多くなりました。現在担当しているのは、奈良県内の斜面の調査。調査対象の山に傾斜計や水位計、ひずみ計などのセンサーを設置し、深層崩壊と言われるまだ研究事例が多くない現象について調査をしています。斜面の調査を始めてからは、雨に対する意識が変わりましたね。大雨や台風は、こんなにも土砂災害のリスクをはらんでいるんだな、と。最近では道路建設のための地質調査も担当。地滑りしそうな地形があれば、そこを迂回するのか、あるいは対策をするのかなど、判断するためのデータを集めています。自分たちの調査が安全につながる。そう思うと身が引き締まります。
2020年には、産休と育休を取得しました。女性の技術職としては前例が少ないようで、自由にさせていただいています。妊娠を報告した際もみんな「おめでとう」と言ってくださって、引継ぎもスムーズでした。仕事柄、山へ行くことなども多いのですが、妊娠してからはそんな現場を避けるように配慮もしていただきました。復職後も帰りが遅くなってはいけないと、近場の現場を担当させてもらったり、こどもの急な発熱で早退させていただいたり。みんなが働きやすい環境づくりに協力くださっているのを感じます。おかげで仕事も子育ても両方楽しくやれています。
今後、こどもが大きくなる10年くらいは、仕事ではキャリアアップを目指しつつ、子どもとの時間も大切にしながら過ごしたいと考えています。仕事においての現在の目標は、地質技術者の登竜門と言われる「技術士応用理学部門」を取得すること。難易度は高いですが、この資格がないと担当できない現場などもあるため、今後のキャリアアップのためには必要不可欠。子育てと仕事の合間を見つけて勉強中です。入社前の目標だった海外事業部での仕事は、しばらくの間は心の片隅においてチャンスを待ちたいと思います。その時が来たらすぐに行動できるよう、技術や体力を磨いておきます。
「社会はこんな風に回っているんだ!」中央開発に入社してから、そんな発見がたくさんありました。それは、国家プロジェクトや大学との共同研究、民間の仕事まで幅広く手がけられる中央開発ならでは。また、防災や減災に寄与できる社会貢献性の高い仕事ですので、大きなやりがいも感じられます。中央開発はまじめで仕事熱心な人、穏やかな人が多い印象です。また、業界でも随一の技術を持つ先輩や上司が多いため、専門性も身に付けられます。時短勤務やテレワークなど子育てしながらも働きやすい環境も整ってきています。社員の意見を取り入れた環境改善も活発なので、ぜひ一緒により働きやすい環境を作っていきましょう。少しでも興味を持たれた方はエントリーしてみてください。