➲ 土と水ホールディングス ❐

海上調査(傾動自在)

水深のやや深い水域(50m程度まで)に対応したボーリング工法

特許認可された工法で工法名は「傾動自在型試錐工法」です。開発目的は作業台の上下動にかかわらず,作業を効率よく安全になしえる事ができるものです。
一般的な海上調査で使用されるスパット台船などと比較して、施行数は多くありませんが、海域での活断層調査や大規模護岸工事など水深20m以上でオールコアボーリング調査のニーズが高まりつつあり、どちらにも対応可能な傾動自在工法を利用した調査が増えています。

動画

傾動自在型試錐工法の特徴を5分にまとめた動画です

特徴

下記の条件に対応できる工法となっています

  • 水深50m程度までの水域で地質調査が行えます。
  • 海底の起伏に対応が可能。
  • 岩盤から軟弱層(沖積層、洪積層)のコアリングを行うことができます。
  • 乱れの少ない試料採取が行えます。
  • 荒天時に掘削器ガイドパイプを存置することができるため,掘り直しの手戻りが少ない。

装置機器としては

  • 70~100t起重機船もしくはクレーン付き台船
  • 台船の移動および接地を補助する引船および揚描船
  • 四脚櫓(台船上に設置)
  • 傾動用ボーリングマシン
  • ガイドパイプおよび架台
海上ボーリングの工法の種類(イメージ図)

海上ボーリングの工法の種類

作業手順

ガイドパイプとボーリングマシンをアンカーおよびワイヤーで四方から固定し,自立させます。自立したボーリングマシン上は作業員が1名乗ることができる足場がありロットの継ぎ足し等の作業を行います。起重機船より張り出した足場を,アンカーで固定された起重機船ごとガイドパイプに近づけ約1m程度の離隔をとって固定します。このクリアランスを確保しつつ,遠隔操作でボーリングマシンを制御することで波浪の影響および干満の高低差に対する問題に対し対処する事ができる工法です。ガイドパイプは,ボルトで継ぎ足すことができ水深に合わせて調整することが可能です。固定の方法はアンカーおよびワイヤーをガイドパイプから四方に打設し緊張する事で自立固定を行います。

荒天時はボーリング機械のみを撤去し,ガイドパイプを存置する事ができるため,途中まで掘削したボーリング孔を放棄する事無く作業を再開することができる事が当工法のメリットです。

四脚櫓および油圧ユニットは台船側に搭載され,毎日の作業開始時にガイドパイプに近づけて掘削作業を行い,毎夕掘削作業完了時にガイドパイプから離して夜間養生を行います。これにより夜間に天候が悪化した際もガイドパイプの転倒事故を防ぐ事ができます。

写真

IMG_0362

底板・ガイドパイプ設置

特殊底板(イメージ図)

特殊底板(フレキシブル底板:特許申請中)

作業中

掘削状況(イメージ図)

掘削状況

ガイドパイプの存置(イメージ図)

ガイドパイプの存置

IMG_0084

傾動自在で採取したサンプリング

実績

  • 海上ボーリング調査 島根県
  • 海上活断層調査   福井県
  • 海上ボーリング調査 神奈川県
  • 海上ボーリング調査 兵庫県
  • 海上ボーリング調査 福井県
  • 海上ボーリング調査 石川県
  • 海上ボーリング調査 山口県
  • 海上ボーリング調査 愛媛県
  • 海上ボーリング調査 宮城県
  • 海上活断層調査   秋田県
_

PAGE TOP