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活断層調査

活断層の過去の活動履歴を明らかにするトレンチ調査
冒頭写真_P11607903

活断層とは、「最近の地質年代(第四紀)に繰り返し活動しており、今後も活動すると推定される断層」をいいます。当社では、主に活動履歴調査を目的として、日本各地で活断層調査を行っています。
 活断層調査で最も行われている調査が「トレンチ調査」です。トレンチは調査用の溝で、壁面の詳細な観察により、断層により変形を受けた地層と変形を受けていない地層を判断し、地層に挟まれている年代試料(テフラ、14C年代測定試料など)より、断層の活動履歴を明らかにします。条件が良い場合は、複数の過去の活動を明らかにすることも可能です。当社では過去の豊富な調査実績より、トレンチ調査に適切な場所の提案、ボーリング・物理探査等、他の調査手法を踏まえたより効率的で効果のある活断層調査を提案します。

活断層の調査方法

露頭写真1

踏査時に認められた路頭写真

空中写真判読等机上調査

過去の古い空中写真を利用して、断層特有の地形やリニアメントを抽出します。最近では数値データを使用してより詳細な変形地形を把握することが可能です。

地形地質踏査

活断層沿いには断層特有の地形(変動地形といいます)が連続的に分布しています。地形地質踏査では、断層路頭より断層の特徴や断層の位置を把握します。空中写真判読結果、踏査結果等を統合して、ボーリング位置、トレンチ位置を決定します。既存文献を調べ、既存路頭や既存の調査位置をしらべることも重要です。

ボーリング

断層は必ずしも線状ではなく、ある程度の幅を持っている場合があります(撓曲と言います)。断層を横断する方向に数本のボーリングを連続的に行う「群列ボーリング」により地下に分布している地層の変形を把握し、それにより断層の形状の把握や、活動履歴を明らかにします。ボーリング位置は、撓曲構造が顕著に認められる場所で、設置条件も考慮し、直線状に測線が設定できる場所を選択します。

物理探査

断層の性状を明らかにする場合、より広域の地下構造の把握が必要な場合があります。弾性波探査や電気探査等を実施することにより地下の地質構造を把握し、それにより断層の形状を明らかにします。

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トレンチ調査

トレンチ調査

トレンチを掘削する条件は

  1. トレンチに断層が通っていること
  2. ターゲットとする年代の堆積物があること
  3. 異常湧水が無く、トレンチの法面が法面として保てること
  4. 基盤岩が確認できること

掘削できる長さは10~20m、深さは3m程度ですので、この中に収めるように、事前に情報を収集しておく必要があります。また、地権者の同意がなければ掘削できません。元々影響が少ない場所を選ぶとともに、完全復旧すること、調査の必要性を十分説明して理解を得ることが重要です。

サンプル採取

トレンチで地層の年代を明らかにする方法は、14C年代測定法とテフラ分析が有効的です。どの層序の試料をどの程度採取したら測定結果を有効的に使えるのか 。最終的な解釈を踏まえ、より効果的に試料を採取します。また、14C測定用試料は地層に含まれている材や炭を測定することがほとんどですが、より現地性のもの(リワークでないもの)、汚染されていないものを選択して採取する必要があります。

剥ぎ取り写真1

剥ぎ取り作業

剥ぎ取り

通常、トレンチ調査を行った後は埋戻しを行い、現状復帰をします。トレンチ調査を行った結果を後に見直す場合や、断層部を記念に残す場合は壁面のレプリカ作成(剥ぎ取り)が有効的です。

実績

  • 小倉東断層および福知山断層帯の活動履歴調査
  • 野坂断層帯及び三方断層海域部における音波探査及び海上ボーリング調査
  • 長良川上流断層帯の活動履歴調査
  • 阿寺断層帯(佐見断層帯及び白川断層帯における活動履歴調査)
  • 4月11日福島県浜通りの地震に伴う地表地震断層のトレンチ調査
  • 国府津‐松田断層帯の活動性調査
  • 三峠・京都北山断層帯、上林川断層および三峠断層における活動履歴調査
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