台湾・地震調査団 概要

1.期 間 平成11年10月14日 〜 10月20日

2.調査人員 中央開発 地質部 上田正人 ,細矢卓志

        中興工程顧問股分有限公司 大地工程部 呉富洵

3.調査場所 南投縣瑞竹 〜 台中縣東勢

4.調査目的 台湾の諸研究機関などから地震に関する情報を収集するとともに,現地調査において起震断層の分布、性状、センスに関する地質情報を得ること。

5.調査方法 中興工程顧問股有限公司等より入手した1/25,000地形図および中央地質調査所のインターネットWEBページより入手した起震断層の概略位置図を基本図として現地を踏査し、断層に関する情報を収集した。

6.結果要旨 @主断層と考えられる車籠埔断層をほぼ南北両端部まで追跡できた。

A断層は通過地域により、鉛直変位、水平変位が大きく異なることを実測データにより示した。

B断層の分布および派生断層について、中央地質調査所発表のものより特に東勢地区で詳細なデータを取得した。

C変位量が特に大きい台中縣北部地域で、過去の地震によって生じたと考えられる複数の断層崖を発見し、概略の地震断層変位の履歴を推測することができた。

D台湾最大の建設コンサルタント会社である中興工程顧問股分有限公司あるいは昭浚工程顧問股分有限公司および公的機関である中央地質調査所、中央気象局、台湾大学の幹部、研究者らと直接議論し、貴重な情報の取得および有意義な意見交換ができた。

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