物理探査 その1

◆高密度電気探査 −河川堤防点検への応用− GK-001

● 高密度電気探査は、河川堤防の内部土質構造を可視化する技術です。
  ● 高密度電気探査により可視化された堤防内部土質構造は、河川堤防総点検のための強力な支援データとなります。
  ● 浸透流解析、安定解析に河川堤防の土質構造を提供し、より合理的に堤防の安全性を評価します。
  ● 高密度電気探査は、数キロに及ぶ河川堤防の概略的な土質構造速く、安く、連続的に把握することができます。

堤防横断方向の比抵抗断面図

堤防横断方向の比抵抗断面図

比抵抗断面図から解釈した土質構造

比抵抗断面図から解釈した土質構造

● 参考資料
  ・高密度電気探査手法による堤防内部構造探査手法に関する共同研究報告書 (1998 建設省土木研究所)
  ・中央開発株式会社 「技術ノート」 他

  ● 実積
  ・建設省土木研究所との共同研究 (高密度電気探査手法による堤防内部構造探査手法に関する共同研究報告書)
  ・大和川河川堤防 (近畿地方建設局)
  ・淀川河川堤防 (近畿地方建設局)

微動アレイ探査 TK-001

● 微動アレイ探査は、微動 (波浪等の自然現象や交通・工場等の人間活動によって生じている微小な振動)
    を複数の高感度の地震計で観測することにより、地下のS波速度構造を推定する新しい探査技術です。

● 特別な起震装置や爆薬などの震源がなくても、
    地下数10m〜数kmの範囲で直接的にS波速度構造を推定できます。
    したがって、都市部などの従来の探査法では困難な場所でも探査ができます。

● 微動アレー探査は、地震防災分野で地下構造調査の探査手法の一つとして、
    地表から深度3〜4kmの地震基盤までのS波速度構造の推定に活用されています。
    また、浅層地盤を主に扱う土木分野でも、
    “埋没谷の検出”の有効性が確認されるなどその適用分野が広がっています。

微動アレイ測定器 微動アレイ探査機測定器と、微動アレイ探査による埋没谷の検出例

微動アレイ探査機測定器と、微動アレイ探査による埋没谷の検出例

● 参考資料

・馮・杉山・他 (1999): 名古屋市山王における温泉ボーリングを利用した地震観測
   −その(3) 微動アレイ探査の結果について、物理探査学会 第101回 学術講演会論文集 P235-239
  ・ 馮・杉山・他 (2000): 微動アレイ探査の土木分野への適用性実験
   −その(1) 埋没谷の検出、地盤工学会 第35回研究発表講演集P
  ・ 杉山・馮・他 (2000): 微動アレイ探査の土木分野への適用性実験
   −その(1)、物理探査学会 第102回 学術講演会論文集P
  ・ 馮・杉山・他 (2000): 微動アレイ探査のアレイ設計における感度解析の応用、
   物理探査学会 第102回 学術講演会論文集P

◆S波速度トモグラフィー土質地盤への適用― GK-002

● S波速度トモグラフィは、面的なS波速度分布を求める技術です。

● 孔中震源にHS震源 *1 あるいはDOV震源 *2 を用いることにより、
    従来困難であったS波速度トモグラフィが孔間距離 5m〜30mの範囲で可能となりました。

● S波速度は、地盤の動的特性と耐震設計の検討に必要であり、
    また土質地盤の力学的強度を調べる上で有効な物性値です。

● 線路下のようなボーリング調査が困難な場所での地盤調査、
    薬液注入工法やSCP工法等の地盤改良における改良効果判定などに利用できます。

S波速度トモグラフィの解析結果例

● 参考資料

・ 杉山・廣田・赤津・他 (1999):S波トモグラフィの線路下地盤調査への適用性検討、
   地盤工学会第34回研究発表講演集 313-314
  ・ 廣田・杉山・赤津・他 (2000):S波トモグラフィの線路下地盤調査への適用性検討、
   その2、地盤工学会第35回研究発表講演集
  ・ 廣田・杉山・赤津・他 (2000):S波速度トモグラフィの薬液注入効果判定への適用性の検討、
   土木学会第55回年次学術講演会講演概要集
  ・ 廣田・杉山・赤津・他 (2000):ダウンホール・オービタル・バイブレータ震源を用いたS波速度トモグラフィ測定、
   物理探査学会第102回学術講演論文集

道路交通騒音法 −法改正のあらまし−(平成12年) TK-003

平成11年4月1日施行された新環境基準に始まった道路交通騒音を取り巻く法改正は、
  平成12年4月1日施行の騒音規制法第17条第1項の自動車騒音の要請限度の改正をもって、完了しました。
  今回の法改正は、自動車騒音の評価方法を大きく変えるもので、
  今後騒音対策を講ずる前には必ず、新しい法令に基づく評価を得ておく必要があります。
  ここでは、評価値の違いと新環境基準の概略を紹介します。

●評価値がLA50からLAeqに

騒音レベルと騒音特性

LA50とは統計でいう中央値で、100個のデータを大きい順に並べて50番目の値という意味でしかありません。
右の例では、A地点もB地点もLA50=60dBですが、80dB以上のデータ数は大きく異なります。人間の感覚ではB地点の方が騒音が大きいと感じますが、LA50では表せませんでした。
そこで、登場するのがLAeq、等価騒音レベルと呼ばれるものです。これは、日本以外の世界中で採用されている値で、音圧エネルギーの測定時間内の平均値です。
A、B地点の等価騒音レベルを矢印で示していますが、このような場合、B地点の方が高い値を示します。また、騒音レベル (dB)は音圧値の対数をとっているため、LAeqはdB値の算術平均よりも高めにでます。
なお、LA50とLAeq、のAは、A特性と呼ばれる人間の感覚補正がかけられていることを示しています。

●新環境基準の概略

@ 基準値は、等価騒音レベルによる。
  A 地域の類型を4つに分け、昼間 (午前6時〜午後10時) と夜間の基準値を設ける。
  B また、道路に面する地域の基準値は別に設け、さらに幹線交通を担う道路に隣接する場合の基準値は、
    昼間で70dB以下、夜間で65dB以下とする。
  C 環境基準の達成期間は施行後10年 (平成21年)とし、
    夜間騒音が73dBを超える住居等が存在する地域における騒音対策を優先的に実施するものとする。

● 参考資料
  ・ 平成10年度環境庁告知第64号
  ・ JIS Z8731:1999 「環境騒音の表示・測定方法」
  当社が所有する騒音レベル測定器及び記録器は、全て新環境基準に適合しています

 

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