◆下水道施設の耐震設計・耐震診断 S-001
◎耐震設計・耐震診断 事例紹介
■業務の紹介
下水道施設の耐震対策の基本は、個々の施設における構造面での耐震化を図ることにあります。
当社では下水道施設の耐震設計および既存下水道施設の耐震診断を行っています。
設計および診断にあたり地盤に関する分野(地盤の液状化等)については、
当社地盤技術部との連携により綿密な検討を行います。
■耐震設計・診断における検討内容
耐震対策では地震規模 (レベル1地震動、レベル2地震動)を想定し、
それぞれの目的 (要求)に応じた耐震設計および診断を行いますが、業務は次に示す内容の検討により実施します。
なお、レベル1地震動は供用期間内に 1〜2度発生する確率を有する地震動、
レベル2地震動は直下型地震のような発生する確率は低いが大きな強度を持つ地震動を意味します。
@ 下水管渠の耐震対策
地盤条件の設定 (基盤層の設定等)→ 管本体とマンホール本体の検討 (重要な幹線のみ)
→ 管渠継手部およびマンホールと管渠の接続部の検討→液状化時の浮上り→沈下防止対策の検討
A 下水処理場・ポンプ場の耐震対策
条件設定 (検討項目)→ 安定性の検討 (地盤の安定性、構造物および基礎の検討)
→ 断面強度の検討→ 構造細部の検討
■業務実績
これまでに行った主な業務実績は次に示すようなものがあります。
・ 流域下水道建設事業管渠耐震設計 (群馬県)
・ 流域下水道事務所管渠耐震設計 (千葉県)
・ 亀有ポンプ゚場他7件耐震診断調査 (東京都)
・ 砂町水処理センター他4棟建物耐震診断調査 (東京都)
・ 黒砂・高洲第一・出洲ポンプ場耐震診断調査 (千葉市)
◆下水道施設の耐震設計・耐震診断(その2) S-002
◎耐震設計・耐震診断 事例紹介(その2)
■業務の紹介
下水道施設の耐震対策の基本は、個々の施設における構造面での耐震化を図ることにあります。
当社では下水道施設の耐震設計および既存下水道施設の耐震診断を行っています。
今回は、管渠の耐震診断業務を紹介してみたいと思います。
■耐震設計・診断における検討内容
管渠のように、地中に埋設されている線状構造物の検討には、応答変位法と呼ばれる計算手法を用います。
対象管路は、「重要な幹線等」と「その他の管路」に分かれています。既設の「その他の管路」は、
延長が膨大なため、改築時に耐震対策を考慮します。
@ 新設管路の場合
「重要な幹線等」・「その他の管路」ともに「レベル1地震動」では設計流下能力を確保、
「重要な幹線等」は「レベル2地震動」では流下機能を確保します。
なお、「設計流下能力の確保」とは管断面が確保されていること、「流下機能の確保」とは、
管路が変形しても水を流せることを意味します。
A 既設管路の場合
「重要な幹線等」は、「レベル1地震動」では設計流下能力を確保、「レベル2地震動」では流下機能を確保します。
■ワンポイント
応答変位法: 地震時の挙動は周辺地盤の条件に支配されると仮定して、
地盤の相対変位から応力等を算定する方法です。
お問い合わせは、統括管理部 金矢まで TEL 03-3208-5251